2012年10月24日水曜日

タイの菜食週間、キンジェー最終日に考えた。

昨日10月23日は、タイで15日から始まった菜食週間(キンジェー)の最終日。

太陰暦の9月1日から9日間に渡って毎年行われるタイの「菜食週間(キンジェー)」。
古くは中国の風習だったが、今ではすっかりとタイの風物詩だ。

身体の中に蓄積された「毒素」のデトックスが目的の菜食療法で、
この期間は多くの飲食店で、肉、魚、卵、牛乳、ニンニクなどの
香味野菜といった食材の提供が控えられる。アルコールも同様だ。

菜食を続ける理由は人によって様々だが、身体の調子を整えること以外に
地球環境に配慮しているからという人もいるだろう。

1kgの食肉を得るために必要な穀物飼料の量をご存知だろうか。

農林水産省の試算によると、

     牛肉 11kg
     豚肉 7kg
     鶏肉 4kg
     鶏卵 3kg

つまり、単純にこの分の穀物を人が食べれば
より多くの人々に食料がいきわたることになる。

今年2012年8月27日から31日にかけてストックホルムで開催された
World Water Week (世界水週間会議)で発表されたリポートでは、
「2050年に今より20億人も多くの人々が西洋風の食生活をできるだけの資源は無いだろう。」
つまり菜食にならざるをえなくなると報告している。

また、食肉の生産には大量の水を必要とする。
上記リンクの内容から引用すると、
”1kgの牛肉を精肉店の陳列台の上で目にするのに、
それまでの工程で約16,000ℓの水が使われている。”

今、世界の食糧事情が危機的状況にあるからか、年々タイの菜食人口は増加しているらしい。
 NNA【タイ】 『菜食週間の経済効果、過去5年で最大』

今この時代にこの状況だからこそ、キンジェーのような菜食週間の行事が
自らの食生活を見直す良いきっかけになるかもしれない。

2012年10月23日火曜日

食の安全、豊かさとは何か?


2012年9月1日より、
渋谷アップリンクにて『モンサントの不自然な食べもの』が上映中です。

モンサント社はアメリカに本社をもつ多国籍バイオ企業で、
2008年には世界で最も影響力のある10社に選ばれています。

遺伝子組換え作物に力を入れており、
その販売手法等が農家や一般市民らに問題視されています。

食の安全は、持続可能な生活を目指す上で重要な問題の一つだと思います。
この機会に、映画を観ながら食についてじっくり考えるのも良いかもしれません。

モンサント社について、もっと知りたい方は
Democracy Now! が提供する記事と映像、
を御覧ください。