Ashoka Concept について





ヴァイシャリーのアショーカ王柱

What is Ashoka Concept ?



B.C.327 ギリシアのアレクサンドロス大王が
西インドに侵入し翌年撤退したあとまもなく、
富裕なマガダ地方から立ったチャンドラグプタは、
マウリヤ王朝を創始します。
この王朝がインドに最初の統一国家樹立を果たし、
第三代のアショーカ王(B.C.268-232)の時代に
全盛を迎えます。

 アショーカ王はやがて仏教に帰依します。
無用な殺生を禁止し、国内に道路を引き、樹木を植え、
井戸を掘り、休憩所、病院、施しの家を建て、
薬草を栽培して、いわゆる福祉に努めました。
そして仏教以外の諸宗教を保護し後援しています。


 王は普遍的な法(ダルマ)を政治理念に掲げてみずから誓うほかに、
その信念を刻んだ石柱を各地に配置して民衆の協力を呼びかけました。


アショーカ王の理念を基に、みずからを律し
普遍的で持続可能なライフスタイルを提案していく。
それが Ashoka Concept です。



   参照文献:三枝充悳「仏教入門」岩波新書1994年
    写真作者:Rajeev kumar 2007年7月21日